子供が変わる「言葉がけ」3


ケース9
《なかなか言う事を聞かない》

とにかく親の言うことを聞いてくれません…


 

子供は言う事を聞かなくて当たり前とも言いましたが、
裏を返せば大人が「子供にとって都合の悪い事ばかり言う」からです
まだ遊びたいのに「はい、おかたづけして」 もう少しパンツ一丁でいたいのに「パジャマ着なさい」 もっと見ていたいのに「テレビ消しなさい」 ・・・言うことを聞いて面白い事はほとんどありません。まして子供の都合を一切考えず突然一方的に押しつけられたら素直に聞くはずもありません。

 

NG言葉
「言う事を聞かないなら、もう〇〇してあげない」

 

※大人がよく使う「〇〇してやらない」方式
子供も泣きながら「いじわる~!」と返していますが・・・これではまさに、イジワルです
イジワルというか”反則”だと思います。 「もう連れてってやらない」「もう買ってあげない」
子供一人でとうてい太刀打ちできない”事態”を振りかざします、相手が何も返す事のできない武器です、これは使いっこ無しですね。
子供に開き直るという知恵があれば大したものですが、それ以外は言う事を聞かない訳にはいきません・・ やはり一時的に言う事は聞きますが、逆に罰がなければ言う事が聞けない子供になってしまいます。

 

 

伸ばす言葉
「〇〇してから〇〇しよう」

 

※「オモチャかたづけなかったらDVD観せない」は「オモチャをかたづけてからDVD観よう」
「早く着替えなかったら公園行かない」は「着替えてから公園行こう」
「手を洗わないならお菓子食べさせない」は「手を洗ってからお菓子食べよう」

同じ事なのですがまさしく言い方一つで子供は変わります。
子供に大切なのは”促し”(うながし)です、抑制される恐さより期待感で動きます
「強要」から「嬉しい事が待っている」という風に促しに切り替えてみて下さい

 

 

 


ケース10
《すぐにウソを言う》


 

NG言葉
「本当の事を言いなさい。ウソついたら怒るよ!」

 

すでに怒ってますね?
きっと本当の事を言っても怒られます・・・
と子供はわかっています。
これでは子供がますますウソを貫き通す事になってしまいます。

 

 

伸ばす言葉
「どうしてこうなったか教えてごらん?」
「やっちゃった事よりも、ウソをついてたら怒らなきゃいけない」
「本当の事を言ったら絶対に怒らないよ」

 

※一見同じ言葉のようなんですが、普段親が子供に対してウソをつかない、またはウソをついてると感じさせない事も前提となります。
また、子供がウソをつきたくなる場面はこの先たくさん出てきます
まず、怒る気持ちを抑え、落ち着いた口調で問うようにして下さい、はじめから目が怒ってたり、頭の上から見下ろして言うことも避けます、子供が話しやすい状況になるチャンスを与えます
子供が正直に話した場合はそれに対しては絶対に怒らず「ウソつかないでちゃんと話したから約束通り怒らない」と言い、どうしたら同じ失敗をしないかを具体的に教えてあげて下さい。
小さな子供がつくウソは大人は9割方見抜けます、その中でウソをつかせないというより正直な事が言えるようにさせる事が大切だと思っています。

 

 

 


ケース11
《脱いだ靴をそろえない》

大人はたいてい靴を揃えて脱ぐ事が出来ます、離れて脱ぐと気持ち悪いし行儀悪くて失礼ですし、履くときにやや困るからです。ところが子供は気持ち悪くもなければ失礼とも感じません、履くときは集めれば良いだけの話です。


 

NG言葉
「これじゃダメでしょ!」

 

※靴を脱ぎ終わってから言うのは子供にとってただの文句になります、しつけの効果はありません。

 

 

伸ばす行動
「靴をそろえて脱ごうね」

 

※子供は行動の前に教えてあげれば意外と言うとおりにできるものです
その都度、行動の前に教え、訓練しておきます、小さい子でも10回も続ければ習慣づきそうです。タイミングをみて、たまに黙って様子を観察すれば脱いでから揃えるところまで習慣づいてきているかどうかチェックできます、まだ言われないとうっかり忘れるようなら怒らずに反復で覚えさせるようにします。

※するべき事の”前”に言うのがポイントとなります。

 

 

 


ケース12
《選ぶとき、決められない》

デパートやスーパーでオモチャや絵本など選ばせる時、時間がかかって待ってられません


 

NG言葉
「いつまでかかるの!行っちゃうよ?」
「早く選びなさい!」

 

大人にとってはついでの時もあるかも知れませんが、子供にとってはとても楽しいショッピングです。 当然選んでいる時もワクワクして楽しんでます。
そんな時に横から「いつまでやってんの!?」「早くしなさい!」など飛んできたら楽しい気分が吹っ飛んでしまいます。そうなるとあわてて手に取り、欲しくなかった物を選んでしまう事にもなります。
”おそらく”・・ママの洋服選びよりは時間かかりません
子供はわざと遅くしているわけでもありません
脳の訓練にもなってますし、ゆっくり選ばせてあげましょう。

 

 

伸ばす言葉
「それもいいんじゃない?」
「〇〇だからこっちがいいよね~」

 

※男性はわりと時間かからずに買うものは決まりそうです
女性の場合お友達と一緒に買い物に出かけた場合、こういう感じの付き合い方をしているのではないでしょうか・・?
子供にもそうしてあげてください
自分には興味が無くなったオモチャでも同性であれば記憶のどこかにトキメキが残っているはずです、また異性の子供の選ぶ全く興味のないオモチャでも大人が聞いてみると一生懸命説明しようとし、子供の刺激にもなります。 大人は子供の理解にもつながります
ほんとに迷いに迷っているようなら選ぶ楽しさを共感した後で「これこれこうだからコッチが良いんじゃない?」なども教えてあげると素直に選ぶ場合が多いです。

※オモチャを自分で選び、自分で決める、という行為も子供のうちに「自分軸」を形成させる意味でも大変重要になります。近年、この自分軸が備わらないまま社会に出てしまい、右往左往している若い人も少なくないと聞きます、面倒くさがらずに見守る気持ちで接してください。

 

 


ケース13
《オモチャのテレビCMで、すぐにおねだり》

子供番組を観ているとちょいちょい出てくるオモチャのCM。
それを見るたび「これ欲しい!」「これやりたーい!」「買ってー」と言って困ります・・・


 

NG言葉
「ダーメ!」

 

否定したり怒ったりする必要はありません、どの子供だって魅力満載のCMをみれば欲しくなります。 こどもは素直にその時の感想、気持ちを言っただけに過ぎません
あわよくば買ってもらえたらいいなという事も5%くらいあるかも知れませんが、ほとんどが言ってみただけです。 それを感想を述べるたび「ダメ!」 「買えません!!」 「似たようなのあるじゃない!」 などといちいち怒ってしまってはオモチャに限らず自発的な”感想”すらガマンしてしまうようになってしまいます。

 

 

伸ばす対応
「ふーん、これ素敵ね」
「ふーん、これすごいね」
「おもしろそうだねー」

 

※言うだけ言わせて大人はスルーでもいいのですが、さすがに無視してるようでかわいそうです。 上のような感じで軽く共感してあげて終わりにすると良いです  もし「買って~」「ねぇ買ってよ~」とせまるようなら「ちょっと買えないな」など絶対約束しないでおきます、すると子供も「買って」は言わなくなります。
子供が訴えたいのは「買って」という事ではなく気持ちをわかってもらいたいだけなのです。

 

 

 

(つづきます)

変身ベルト

 

次回 打ち出の小づち【子供が変わる「言葉がけ」4】