無口な人っていますよね、男性に多い気がします。
当然お客さんの中にもいらっしゃいます。
カウンセリングが済み、クロスをかけ、カットをはじめると正面の一点を見つめ、
ジッーとしてくれています。
こちらの声かけにはシンプルに返答してくれます。
しかし相手の方からは返ってきません、こちらの話を受けてくれるだけです。
ある程度年数を経たスタイリストであれば会話をしたいと思う余裕もあるでしょう。
さて、そういったお客さんに対してどうすれば良いかというと・・・・
「あまり無理して話さない」
事です。
なぜそのお客さんが話さないかというと・・
たぶん話したくないからです。
そしてこちらのジャマをしないように、早くカットが終わるように、協力をしてくれています。
一般的なお客さんに対して、空調などの気配りを終え、ある程度髪に関する事や、
煩わしくない質問を二・三終えたとします。
それでも無口でいるならそれは「話さないでいいよ」というサインにもなります。
なのにしつこく質問責めはよくありません。
無理をすると変な質問してしまったり、プライベートな事まで突っ込んだ質問にもなってしまい、
意味なく気まずくなってしまいます。
わざわざ騒がしくしてお客さんの心をかき乱す必要はありません。
そんな時は、
沈黙を共有します。
そうすれば美容師も余計な事は考えず、穏やかな気持ちで集中できます。
お客さんにも程よい緊張感が伝わり、(よくやってくれているな)という安心感にもなります。
女性スタイリストであれば暖かい雰囲気を感じたり、髪を切っているだけで癒しにもなるでしょう。
そしてまた、お客さんも安心したり静かな中に何か感じる事があれば普段無口な方であっても、
何か言葉を発してくれるかもしれません。
たとえ沈黙であっても、元々無口な人にとってはそれが普通であり、それほど気まずくもないです。
なので受け取り方次第では意味なく一人で気まずくなってしまっています。
お客さんとのコミニュケーションは確かに楽しいです。
しかし沈黙を共有する。
そんな空間をつくれる事も、時には必要ではないでしょうか。(^^)