美容室へ行くと、だいたい置いてある「ヘアカタログ」。
その中でもよく見かけるとても素敵なヘアカタログやヘアBOOK、ヘアカタログであろうと感じられる本。それらを参考にして髪型を選ぶ時の注意点を知って頂きたく思います。
みなさんもヘアカタを見ながら自分の髪型を決めようとする時に、うすうす感じられていると思うのですが、
どんなふうにしようかな~ って選びつつもなんか腑(ふ)に落ちませんよね?
(どうせ髪質がちがうからダメとか言われるし)
(これもセットしないと無理ですよ~って言われるし)
(前に行った美容院では顔が違うから無理です、とか言われてもうイヤだし・・)
こんなこと思っていませんでしょうか?
みなさんは間違ってはいません。
それもそのはずです。
自分がやりたい髪型を選ぶための本では無いんです。
ヘアカタログと称しているものの多くは宣伝広告付き「可愛い子写真集」だと思ってください。
「エ?だってヘアカタログってかいてあるし」
そうです。
「ヘアカタログ」って書いちゃってるんです。
それが正しくありません。
一般認識ではカタログと言ったら商品を”選ぶ”ってことになるでしょう。
それもみなさん正しい認識だと思います。
そしてまた「ヘアカタログ」といっても「ヘア」でもないんです。
ヘアスタイル、服、アクセ、モデルの表情から出る雰囲気、ポーズ、
背景色や効果による撮影技術、その横にはセンス良いフォントで添えられた魅力的な言葉、
わりといい加減なヘアデータから、店名、担当とモデルの名前までちゃんと宣伝されています。
以上のように、プロによる至れり尽くせりのサポートによって出来上がったページを初めて見るわけです。
一度、タイトルを含め活字を全部はずしたイメージで見てみて下さい、
ただの「可愛い女の子の写真集」になりますw
その状態では髪にフォーカスが当たりませんよね。
活字による誘導でヘアスタイルを選んでいる風に思わされています。
それが証拠に顔から始まり、服や装飾品のセンスが自分に受け入れられる、またはこんな女子になりたい、と思う人を選んでいるはずです。
さらには日本人特有の「ないものねだり」。 これも無意識です。
この性質が働くことによって真逆の”髪質”をつい求めたくなります。
なので高い確率で美容師に「髪質が・・・」とか言われてしまう事になってしまいます。
ちなみに「顔が違うから無理です。」とか言うなど言語道断です、叱ってあげてくださいw
以上の事からも可愛い、もしくはキレイ、なモデルさんばっかり選んでくるのは当然だと思われます、しかも髪の条件が整っている方を。
普通のファッション雑誌のバイトモデルさんあたりのスナップの方が断然参考になりますね。
「ヘアカタログ」を称するのであれば、活字一切要りません。
パーマあてたとかあてないとか、それをやろうとする人が勘違いします。パーマかけっぱなしでそうなると思ってしまいます。エンジェルやらスウィートやら、イノセントやらリラクシー!?
明度と色味の組み合わせだけのカラーリングにしてもプラチナ、シャンパンゴールド、ピンキー、ハニー、ミルキー・・( ゚Д゚) 数え上げたらキリがない・・。
とってつけたもん勝ちワードは紛らわしいだけです。
ではどんな感じにすれば参考になるのか・・
直立不動で正面とサイド、バックの画像のみ で充分です。
服と背景は白一色、で装飾品も無し、メイクはナチュラルで顔は無表情。
スタイリングは”すべて”モデルさん自身にしてもらい、明るい室内で普通のデジカメでフラッシュなし。
みなさん派手な”カタログ”になれてしまっているので物足りなく感じるのは当たり前ですが、ムダが一切無く、非常に助かります。
窓際に立たせ、バックから当たる日光を使ってのなんちゃって透明感とかほんと無し!
透明になると思っちゃうじゃん( ゚Д゚)
もう・・すなおに「写真集」にしてくらはい・・・
肝心の美容師が惑わされていたのでは身もフタもありませんが、
お客さんはちょっと勇気をだして「こんな感じが良いな」と教えてくれています。
カウンセリングの際にはわかりやすく、ていねいに説明し、きちんと提案までしてあげて下さい。