勧誘(かんゆう):あることをするように勧めて誘うこと。
最近の勧誘もソーシャルメディアを介する事が多くなってきましたね(^^)
気に障るほど多くはありませんが全く無いのも寂しいものです。。
今日は実体験をもとに昔によくあった”勧誘”のお話をさせて頂きます(^◇^)
《その1》 「今、つき合ってる人いますか?」
高校生一年生の頃、新しく友達になった人と、中学の卒アル(卒業アルバム)を交換するのが流行りました。
目的は女子に電話をかけて誘い出すためです。
男友達3・4人で集まり、卒アルを食い入るように見て可愛い子を探します、
自分に好みの子が見つかると名前を調べ、住所と家の電話番号をチェックします。
もちろんポケベル、携帯なんかありません、家電のみが連絡手段です。
友達の彼女に情報を聞いたり、同じ中学だった人に聞いてみたり、そのお気に入りの子に彼氏がいないか必死に情報を集めます。
そして真相がわからないとなると即電話
気にっている本人が自分で電話すれば良いのですが、なぜか代理にかけさせてりしていました(^^;
ドキドキ・・(家にいますように、親が出ませんように)と祈りながらホントに電話します。
親父が出たら即切り←注)迷惑となりますのでいけません
母ちゃんが出たら「〇〇さんいますか?」と言って本人へ。。
緊張の瞬間ですね~(^^;
相手の声もやたらと可愛く聞こえます
世間話のひとつもすればいいんですが、
だいたいいきなり「今、つき合ってる人いますか?」と質問、
すると70%の確率で「あ、いるけど。」という返事。
モチベーションは一気に下がり、「じゃあいいやー」と電話を切り、またアルバムを見だすという・・・なんともアホな集団(-ω-)/
でもですね、その逆もあるんです!!
そう!女子からの電話が!!
こんなボクにも2・3回あった気がします・・
ただ、ちゃんとお会いしたのは1回、あとは冷やかしかな~と(^^;
そしてその一回は・・・ごめんなさいm(__)m
結局「今つき合ってる人いますか作戦」は一度も成功しませんでした。
現在だったらストーカーみたいで気持ち悪がられますよね(^^;
《その2》 「今日、お会いできますか?」
たしか私が二十歳の頃だったと思います・・
休みの日です、夕飯が終った頃に一本の電話が鳴りました。
「はい、もしもし」
(女性)「まさはるさんですか?」
「あ、はい」
(女性)「突然でごめんなさい、あの、アルバムを知人にお借りして電話させてもらったんですけども。。。」
「そうっすか・・」
(女性)「どうしても一度お会いしたくて・・・今日、いいですか?」
「え、何です?電話じゃダメっすか?」
(女性)「会ってお話がしたいんです・・」
「ん~わかりました。じゃあ夜10時にファミレスで。」
ガチャ。
アルバムを見て・・・会いたい? 「今つき合ってる人いますか作戦」より4年も経過しているというのにあろうことかそれと結びつけてしまう単純さ。。。
約束の時間にファミレスへ向け車を走らせる私、ハンドルを握って冷静になったからか一抹の不安がよぎります
いや、今になってアルバム見てっておかしくないか??
あ、でも女性だし可愛い子からのアプローチだったら、という期待も捨てがたい。。。
そんな考えが交錯しているのもつかの間、ファミレスの駐車場に到着。
バックミラーで四角い髪型を整え、土足厳禁車なため、ドアを開け靴だけ車の外に放り出します
かかとを潰した靴をおもむろに履き、くわえ煙草をポイ捨てし、あたりを見回すと、すぐに薄暗い街灯の下から小柄な女性が近づいてきました
今度は店の明りに照らされハッキリとその姿を見る事が出来ました
しまった・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!
そうか・・・・・・・・・・!!
そうだよなぁ・・・・・。
・・・後から考えたらおかしなトコばかりでした(^^;
なんの前触れも無く女性から?
会わなきゃ話せない?
ファミレス?
確定じゃないっすか。( ゚Д゚)
宗教団体様からのお誘いでございます(^◇^)
年の頃はひとつふたつ上か、フリルのついたワンピースに髪はお下げ、
リップもアイブローも何も無いどすっぴんに、ビン底まではいかなくとも勉強メガネ。
気まずい・・・・・・・・・。
思い描いていた女性とは程遠い方。
緊張の糸が切れた瞬間、私の表情からは力が抜け、ここで帰っても暇だしなぁ・・どんな事を話すか面白半分スタスタと店内へ
ガランとしたファミレスの店内に、色の白いヤンキーと書物みたいな物を持つマジメそうな女。
離れた客からはどう見えただろうか(^^;
突然切り出した言葉はホントにお決まりのセリフでした・・・
「今、幸せですか?」
私は適当に「ああ」「ああ」と聞いていたので内容はすっからかんなのですが、
話している時の相手の「目」が印象的でした。
色々資料も見せてきたりするのですが・・そういえばまだ何も注文していません、
私はアルコールを注文しようとしました。。。←注)酒気帯び運転で捕まります
その瞬間です、それまで淡々と何かをしゃべっていた彼女でしたが、
「ダメです!!ジュースにして下さい!!」
と強く咎められ、面白がって逆らったてみたのですが、先に進まなそうなのでアルコールはやめておきました
彼女は私が酒気帯び運転になる事を心配していたのでは無く、神聖な話だからちゃんと聞いて欲しい、みたいな事を言っていたと思います。
とりあえず注文したジュースをチューチュー音を立てて吸いながらひと通り話が終るのを待っていたのですが、何やら途中で突然感想を一言くれと言われました
私はこう言いました、
「なんで化粧しないの?メガネも止めてコンタクトにでもすれば?」
「髪も染めてあげよっか?? 彼氏とかつくんないの?」
と率直な感想、彼女はすぐに「ちょっとお手洗いへ行って来ます」と言い席を立ちました・・・
そこそこ時間も経ったし面倒くさくなる前に帰るかな~なんて考えていると彼女は戻ってきました。
話の続きがあると言うか引き延ばされているというか、こっちの切り出すタイミングをなかなか与えてくれません。
するとどこからともなく別の女性がひょいと現れました、どこからともなくというか私がソッポを向いていたのでそう感じただけでしょう。
先輩の登場です。
さらに2歳位年上でしょうか・・・ 薄化粧はしているらしく普通の事務員さんといった印象です。
ところが、はじめの挨拶だけ軽くすませたきり、その”先輩”は口を開きません、相変わらずお下げの彼女が何やらしゃべってます
そして、2時間近く経ったでしょうか
私は「他の人あたってよ」と言い、話を締めくくりました。
すると彼女の目つきが微妙に変化し、なんて言葉を使ったかは忘れましたが・・
要はこの話を無駄にするとナントカ様の”バチ”があたると言うのです。
こんなにおとなしそうな人に脅迫されるとは思ってもいませんでしたが、すんなり帰らせてくれないこともあり少しイラッとした僕はテーブルを「コツーン」と叩いてみました。
他の客はクルッ!とこちらを見ましたが、彼女は怯みません。
まだ何か言いたそうにしていたところ”先輩”がすかさず制止。
「もうやめといて・・・」
こそっと言いました
さすが先輩、コイツには無駄だとわかったのでしょう
店の外に出ると”先輩”だけ軽くお辞儀をしてそれぞれ解散しました・・・。
なんの団体様かは覚えていませんがお下げの女性の”あの目”が印象的でした。
あの人は幸せな人生を送れているのだろうか・・。
《以上ノンフィクションで記載してありますが、軽率な行動、迷惑行為を時代の背景として敢えて表現している部分があります。社会人としてあるまじき姿ではありますが、その後、人生経験の中で自分の改めるべき事と自覚し、そして深く反省しております。》
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