子供が変わる「言葉がけ」

 

まず、

親の言う事をぜんぜん聞かないのが子供です

 

 

いつでもどこでも親のいう事を聞いてくれるのであればどこか少し問題があると思います

 

親の都合、子供の言い分、まったく異なる思考の両者がそう簡単に分かち合えるはずもありません

 

そんな中でお互いに成長していくためにはちょっとしたコツが必要となります

 

また、私たち親は 「愛情を伝える技術」 を持っておかなければ、子供も愛情を素直に受け取ることができなくなってしまいます

 

(あなたのためを思って)(可愛い子供ためなのに)

 

どんな親でもそう思うはずです

 

ただ、それがうまいこと伝わらないだけなんです

 

よく「親になればわかるよ。」と言ってかたずけてしまう大人がいます

 

だけどそれじゃあ遅いと 私は思います

 

”思い残して”しまったり”後悔”にもなってしまい、子供の時にきちんと伝える事で その子もまた自分の子供に伝える事ができます

 

子供の時だからこそ大切なんだと思います

 

そんな両想いである親子の気持ちをつなぐ「言葉がけ」をこれから具体的にご紹介していきたいと思います(^^)

 

言う事をきかせる のではなく結果的にお子さんが受け入れやすい言葉と方法に変えてみる事をするのですが、一つ大切なことがあります

 

相手(こども)を一人の人間として無意識に尊重することです

 

あたりまえの事なのですが、物や所有物と似た感じを持つことだけは絶対に無しにして下さい

 

自分以外の人間として尊重をします

 

ではよろしくお願いします(^-^)

 

 

 


ケース1
《人にあいさつができない》

NG言葉
「ほら、何て言うんだっけ?」
「ちゃんと挨拶しなさいっ。」

※子供に尋ねているだけのように見えますが、この場合詰問(きつもん)になってしまっています、こういう言い方を受けると子供は委縮してしまい余計言えなくなってしまい、しつけでは無く単なる”おしつけ”になってしまいます。
子供があいさつを返せないのは親にとってやや気まずいかもしれませんが相手が幼児の場合相手の大人はそんなに気にしてはいません、また、子供の親の「甘やかせてないですよアピール」にもとれます、だとしたら逆効果ですのでやはり工夫をしてあげましょう。

 

 

子供が伸びる言葉
「〇〇くんもごあいさつできるかな~?」
「〇〇ちゃんも”こんにちは”って言おうね」

 

※こんな感じで促す事によって「おはよう」「こんにちは」が出やすくなります。
一見言わせているように見えますが強い口調にせず繰り返して言葉をかけることによって口を衝(つ)いて出るようにもなります。
また、家の近所や地元のスーパーなど知り合いに会いそうな場所に一緒に出かける時には、あらかじめ家を出る前にこう言った言葉がけをしておくとそんなに時間が経っていないうちは子供も忘れません、試してみてください。

 

※いずれにしても普段から子供の前で大人がわかりやすくハッキリと挨拶をしていれば自然と出来るようにもなります、意識して子供の手本となる事が大切です。

 

 

 

 


ケース2
《返事やあいさつの声が小さい》

NG言葉
「もっと大きな声で言いなさい!」

 

※声が小さいと言えど子供がせっかく”受け答え”や”返事”ができたのです、その事をまず認めてあげましょう。ましてケース1のようなことがあり、勇気を出した行動ならいくら声が小さくても褒めてあげて下さい。この言葉がけでは 勇気をだした挙句怒られた という感覚だけ残ってしまいます。次の機会には委縮してあいさつすらできない状態に逆戻りです。

 

 

子供が伸びる言葉
「声がちょっと小さかったけど、よく言えたね。今度はもっと大きな声で言ってみよっか」
「もうちょっと声大きくすると聞こえるよ」

 

※声の大きさは性格に大きく関係すると言います、そして子供の声が小さい場合は声を発する事自体にいっぱいいっぱいで、自分ではわからない事もありますので、例えばご年配で少し耳が聞こえづらい方に返事をする時などは、子供に聞こえるくらいの声で「もうちょっと声大きくすると聞こえるよ」と相手のお年寄りと子供、二人を思いやる気持ちで優しく教えてあげましょう。
そうすれば声を大きくできるようになる事と、お年寄りを理解する思いやりにもつながると思います。

 

※いずれにしても最初のうちは挨拶ができただけで充分です、自然とできるようになれば勇気も要らなくなり声も出るようになってきます。

 

 

 

 


ケース3
《お片づけをしない(その1)》

NG言葉
「片づけないならもう遊ばないで」
「もうオモチャは買ってあげません」

※子供の”おかたづけ問題”は昔っからみなさんのテーマですよね、ついついまっ先に出てしまうのは上の「脅し」ワードです。たしかにある程度は効果ありますけど決して子供の為にはなっていません。片づけなさいというのは大人から見て ”部屋が汚い” ”せっかく掃除したのにっ” ”見苦しい” 等の自分が困る理由からです、子供の解釈はこうです「片づけないとオモチャが買ってもらえない」という見返り感情になっています。本来の「片づけ」のしつけとは一切関係なくなってしまいます。

 

 

伸ばす言葉
「お!片づけしたね」
「ちゃんとできたからまた後で遊べるね」

 

※おもちゃをひろげて遊び始める前に「遊んでもいいけどちゃんと片づけようね」といった感じで毎回促していればたまにはやる時もあります(笑)
やはりそういった時に褒める事重要になります。全部片づけられず、ある程度でも片づけようと試みた事に対して印象づけてあげるようにします、大人から見ればまだ散らかっていますがはじめからは元のように片づけられません。
とりあえず楽しい遊びが終わり、少しでもつまらない片づけを気持ちよくなるように褒めてインプットします。遊びと片づけが「ワンセット」になってくれば上手にもできるようになります。

 

※子供をオモチャで遊ばせるのも、出来れば何もないキレイなゾーンでやらせるようにすると片づけがやりやすく、わかりやすくもなります

 

 

 

(つづきます)

お片づけ

 

次回 打ち出の小づち【子供が変わる「言葉がけ」2】